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File6. 【 食券 】
とある金曜日の日も暮れた頃
一人のおじいちゃん御来店!!
即座に食堂に向かいこう一言
「生ビール一杯ちょうだいや」
するとスタッフ
「申し訳ありませんが食券を買ってきてもらえませんか」と
「えー何?」
「おじいちゃんあそこの券売機で食券を買ってきてね」
とゆっくりとした口調で再度説明した。
「よしよし」とおじいちゃん
そしてゆっくりとした足どりで食堂を後にした。
何分かたった頃だろうか
おじいちゃんは自身満々の笑みを浮かべながら食堂に
帰ってきた。
そして「生ビール一杯ちょうだいや」といいながらカウンターに
食券を出すはずが
なんと出されているものは「せっけん」ではないか。
もちろんそれを見てスタッフが呆然としたのは言うまでも
ないだろう。
このおじいちゃん訳もわからずフロントに石鹸を買いに
行ってしまったのだ。
こんな嘘のような本当の話でした。
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File7.【 自転車 】
この話は湯楽里の常連さんに聞いた出来事である。
その日も太陽の光がまぶしいほどの快晴だった。
いつもの家事も一段落し湯楽里に行こうとする
その瞬間だった。
「何これ−」
家の前に見たこともない自転車があるではないか。
「もしかして盗難車」
と思いつつぐっと近寄ってみると持ち主の名前が
書いてある。
「きっと持ち主も困っているに違いない」
と思いさっそく電話すると
「本当ですか。昨日からずっと探してたんですよ。
本当にありがとうございます。すぐに伺います。」
とかなり喜んでいる様子だった。
そうこうしているとすぐにと取りに来られた。
しかもその手にはお礼の「お饅頭」まで持って。
「お礼なんて結構です」なんて言いながらも
しっかりとお饅頭を受け取り深々とおじぎをして
帰って行く持ち主を見送った。
そして部屋に戻り腹ごしらえ。
いつにもましてこういう時のお饅頭はおいしいもの。
あっという間にペロリとたいらげた。
腹ごしらえも終わりそろそろ湯楽里へと行こうとしたとき・・・
何と自分の自転車がないではないか。
「うそーもしかして盗まれた?」
とただただガク然・・・・・
しかしなにやら嫌な予感が!!
「え・もしかして・・・・・」
そうなんです。
実はこの人昨日湯楽里の帰りに堂々と人の自転車を乗って
帰ってしまったんです。
もちろん湯楽里には主人の迎えを待つ自転車があった事は
言うまでもないだろう・・・
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File8.【 タクシードライバー 】
湯楽里にはいろんな職種のお客様が来られます。
今回のお客様はタクシードライバーの方です。
●今日は気分のいい日
朝からとんとん拍子でお客様をゲット!!
そういう日は次から次へとお客様が見つかる。
そんな事を思っていると路上で手を上げるお客様を発見!!
「よっしゃ」とばかりに左にウインカーを出し車を
止めようとした。
するとなにやら後ろから聞こえる声・・・・
「先に私を降ろしてからにして下さい」
まだ目的地までたどり着いてないお客様がいた。
●口数の少ないお客様
こういうお客様のの時は静かにしておく。
マニュアル通りに進めていると
後ろから「今どこ」とお客様
「今○○町です」
と元気良く答え後ろを振りかえると
電話中のお客様がいた。
●時間も遅く静まり返った繁華街。
30代ぐらいのカップルを乗せいざ出発・・・
「どちらまで」
「遊ぶところお願いします」
「はい分かりました」
とは言ったもののはて遊ぶところって?
しばらく考えながら目的地に向かった。
「はい着きましたよ。」
2人のお客さんはビックリ!!
なんと連れてこられたのは公園。
お客さんは無言で降りていった。
きっとお客さんは思っただろう。
こんな時間に公園で何せーちゅうねん!!と・・・
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